システム監査を実施する際に、システム監査人にとって重要な拠り所となるものとして「システム監査基準」と「システム管理基準」があります。この中でシステム管理基準は、「組織体がシステムを管理するための実践規範」としての役割と、「システム監査人が監査を実施する際の判断の尺度」として用いることの2つの役割が期待されています。ただしこの「基準」という言葉には、「規準」の意味も含まれています。システム監査に関わる者も、しばしば両者を混同して使用しているため、混乱を生む要因となっています。
ここでは、その語源の意味を辿りながら、「基準」と「規準」の違いについて考えてみたいと思います。
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